①保護皮膜作用 亜鉛皮膜の表面に酸化被膜を生成し、空気や水を遮断。鉄を腐食から守ります。
②犠牲防食作用
万が一めっき層に傷がついて鉄が露出しても、周囲の亜鉛が鉄よりも先に溶け出すことで、
鉄の身代わりとなって腐食を食い止めます。
PRODUCTS
技術と製品
サンビックス株式会社は、一般工業向けの金属製品に対する亜鉛、
ニッケル、すずの各めっき処理、および高機能な化成処理を専門としています。
「めっきを化学する」を企業理念とし、長年にわたり培ってきた独自の配合技術と厳格なプロセス管理により、
お客様の多様なニーズと高い品質要求にお応えしています。
鉄を錆から守るメソッド
亜鉛めっきは「犠牲防食」と「保護被膜」により、鉄鋼製品の腐食を抑えるコストパフォーマンスに優れた表面処理です。
①保護皮膜作用 亜鉛皮膜の表面に酸化被膜を生成し、空気や水を遮断。鉄を腐食から守ります。
②犠牲防食作用
万が一めっき層に傷がついて鉄が露出しても、周囲の亜鉛が鉄よりも先に溶け出すことで、
鉄の身代わりとなって腐食を食い止めます。
他の防錆塗装に比べ、処理工程が効率的で低コストです。
また、電気化学的に結合するため、複雑な形状でも施工可能で、剥離しにくいです。
ゼロウィスカS
電子機器の短絡事故を防ぐ次世代めっき
ゼロウィスカSは、電子部品の故障原因となる「ウィスカ(針状結晶)」の発生を極限まで抑制した、超高性能な亜鉛めっき後処理技術です。
特にデータセンターや精密制御盤など、高信頼性が求められる環境に最適です。
弊社では技術検討を重ねた結果、内部応力を低く抑えるめっき技術を確立し、ウィスカの発生を抑制することに成功しました。
ウィスカ発生促進試験(100℃×72h)後の電子顕微鏡写真
【事例①】
ウィスカで市場クレームを起こした他社めっき品2個入手、1個を塩酸でめっき剥離し、当社でゼロウィスカSめっき・クロメート処理して耐ウィスカ試験を実施
【事例②】
ウィスカが発生しないと大手電機メーカーに持ち込まれた他社めっき品2個入手、1個を塩酸でめっき剥離し、当社でゼロウィスカSめっき・クロメート処理して耐ウィスカ試験を実施
【事例③】
外観が良好でウィスカが出にくいと評判のねじを少量入手、半分を塩酸でめっき剥離し、ゼロウィスカSめっき・クロメート処理して耐ウィスカ試験を実施
【事例④】
他社の3価クロム処理した通常めっき品と当社のゼロウィスカSめっき品の耐ウィスカ試験を実施
弊社の『ゼロウィスカS』は100℃×72時間のウィスカ発生促進試験を1ヶ月毎に実施し、ウィスカ発生がないことを確認して品質保証をしております。弊社顧客から、もっと長時間促進試験を行なった場合でもウィスカは本当に発生しないのか確認してほしい旨の依頼を受けたので2000時間までの促進試験を実施し、ウィスカ発生の有無を観察しました。
1.試験片
10×5cmの試験片を量産ラインでゼロウィスカS処理。
2.促進試験とウィスカ観察
試験片を熱循環式恒温槽に入れ、100℃±3℃の雰囲気下で促進試験を行い、ほぼ500時間毎に取り出して20~60倍で実体顕微鏡観察を行なった。
2000時間経過後のものは走査型電子顕微鏡観察を行った。
3.結果
500時間毎のウィスカ発生有無の結果をまとめて<表1>に示し、2000時間経過後の外観写真と、走査型電子顕微鏡写真を写真①、②にそれぞれ示しました。<表1>に示したように、2000時間経過してもウィスカの発生は認められませんでした。
| 促進時間(H) | ウィスカ発生の有無 |
|---|---|
| 500 | 無 |
| 1000 | 無 |
| 1500 | 無 |
| 2000 | 無 |
ウィスカ観察結果(表1)
1500倍の倍率でその周辺を確認してもウィスカの発生は認められませんでした。
超長時間ウィスカ促進試験を行ってもウィスカが発生しない理由はめっき皮膜中の内部応力を低く抑えるようにめっきしているためです。
美観と高機能を両立する多才な表面処理
ニッケルめっきは「優れた装飾性」と、硬度や耐食性に優れた「高い機能性」を併せ持つ、
工業製品から装飾品まで幅広く活用される万能なめっき技術です。
代用クロムや金めっきの下地としても使われるほど平滑性が高く、非常に美しい光沢が得られます。
変色しにくく、空気中や淡水中で鉄を強力に保護します。また、めっき皮膜自体に適度な硬度があるため、
耐摩耗性にも優れており、摺動部品(こすれ合う部品)にも適しています。
ニッケルめっきは他の金属との相性が良く、はんだ付けが容易です。
そのため、電子部品の端子や、多層めっきの中間層(下地)として不可欠な存在となっています。
電子部品の信頼性を支える接合のスペシャリスト
すずめっきは「優れたはんだ付け性」と「良好な導電性」を兼ね備えた表面処理です。
電子機器の基板、端子、コネクタなど、電気を通し、確実に接合することが求められる部品には欠かせない技術です。
すずははんだの主成分であるため、親和性の高いはんだ付けが可能です。
経年劣化による接合不良を防ぎ、製品の長期寿命化に貢献します。
金属の中でも非常に柔らかいため、コネクタの嵌合(かんごう)時に接触面がなじみやすく、
安定した電気接続を確保できます。
人体に無害であるため、電子部品のみならず、缶詰などの食品容器や食器の表面処理としても古くから利用されています。
もちろん、現代のRoHS指令(鉛フリー要求)にも対応しています。
塗装下地と導電性を両立するスピード解決策
アルミ化成処理は、アルミニウムの表面に化学反応で薄い酸化皮膜を形成させる処理です。
「短時間・低コスト」で施工でき、特に「塗装の密着性向上」と「導電性の維持」を両立したい部品に最適な処理です。
アルミニウムの持つ優れた導電性を維持できます。電子機器の筐体やアースが必要な部品に不可欠です。
アルミニウムは本来塗料が剥がれやすい素材ですが、
化成処理を施すことで表面に微細な凹凸と化学的な結合力が生まれ、塗装の寿命を飛躍的に延ばします。
電気を使用せず浸漬(ドブ漬け)で処理するため、短時間で大量生産が可能です。
また、皮膜が極めて薄いため、精密部品の寸法公差に影響を与えません。