表面処理技術
人と環境に優しい防錆処理 ゼロクロムS
ゼロクロムは、環境に有害なクロム等を用いない亜鉛メッキの防錆処理でRoHS規制、ELV指令はもちろんSVHC(REACH規則)にも対応した画期的な表面処理技術です。
弊社ではお客様のニーズに合わせ、黄色、黒色を開発いたしました。
特長
- 完全クロムフリー
- ゼロクロムSは有色クロメートに近い色調であり、ゼロクロムSBは黒色クロメートに近い色調
- ゼロクロムと6価クロムの耐食性比較
- 不メッキ部でも耐食性に優れております
- 筐体形状
- 各種防錆皮膜との優劣比較
ゼロクロムS | ゼロクロムSB |
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タンニン酸を使用した 有機系皮膜 |
無機系金属塩皮膜 |

パイプ内面をゼロクロムS及び3価クロムで処理した事例
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ゼロクロムS皮膜形成する | 3価クロム皮膜形成しない |
※タンニン酸は亜鉛だけでなく、鉄とも結合する | ※3価クロムは鉄とは結合しないため、鉄が露出している |
屋外暴露4日後
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赤錆発生なし | 赤錆発生 |
塩水噴霧試験8時間後
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やや赤錆発生 | 赤錆発生 |
例)屋外暴露9日後
ゼロクロムS処理品 | 3価クロム処理品 |
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錆発生せず | メッキが薄い部分は3価クロム処理時に亜鉛が強酸で溶解して鉄素地が露出するため、錆が発生する |

★1.コバルト含有により経時変化で3価クロムが6価クロムに変化する。
★2.PH管理幅が狭く、PH管理装置が必須。
★3.微量の銅や鉄の混入によって処理液が老化する。
★4.排水処理中に6価クロムが副生し易い。